Vol.69 【REIC　リアルタイム地震・防災情報利用協議会】

Vol.69

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　　　　　　ＲＥＩＣマガジン　　Vol.69　　　　　　　
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2017.6.2 ━━━━━
梅雨入りの便りに紫陽花の青が映える季節になりました。
6月は土砂災害防止月間です。土砂災害は、毎年約1,000件程度発生
しており、大きな被害をもたらすこともあります。今月は全国各地で土砂
災害の防災訓練や各種行事が行われますので、機会があればぜひ
参加してはいかがでしょうか。
さて、本号では、REIC賛助会員でもある角本繁様による特別寄稿をお届けいたします。

━━━　INDEX　━━━
[1] 特別寄稿
　　　『「備えあれば憂いなし」備えって何』
　　　　株式会社DiMSIS研究所
　　　　東京工業大学（特別研究員）　　角本　繁氏

[2] REICニュース
　　1. 定時総会、防災セミナー、ビジネス交流会のお知らせ

[3] 防災 “あったらうれしい” グッズ

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[1] 特別寄稿
　　　『「備えあれば憂いなし」備えって何』
　　　　株式会社DiMSIS研究所
　　　　東京工業大学（特別研究員）　　　角本　繁氏
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　（国研）防災科学研究所を離れて10年になる。今は、「幸せ」のための
防災を課題に加えている。

　阪神・淡路大震災を契機に、課題は現場にありと被災自治体に通った。
未経験の事態に戸惑い、情報システムに対する要求が時々変化する中で、
その要求に即応する現場対応を実践した。通信が途絶えて、電気も不安定
な環境下で運用した情報システムは、災害対応データベースも含めて、
平常時のものと類似の構成にすることができた。操作の統一と柔軟性に
よって、臨機応変な運用ができることも明らかになった。

　機器や操作では、平常時と緊急対応の一貫性が重要である（RARMISコン
セプト）。この情報システムは、緊急地震速報の応用や、平常業務（土地・
家屋の管理、施設管理など）にも適用できた。異郷のトルコの地震被災
自治体では、言語の切り替えだけで運用が可能であった。

　トルコの防災センター（全国に47センター）では、テントだけを備蓄
しており、水を置いていない。家族や隣人との絆を重視する生活習慣に
よって、孤独死も無い。

　被災地では不足するからと水や食糧から備蓄品を増やすと、非常持ち出
し袋はどんどん膨らむ一方で、被災時には期待通りに持ち出されない現実
もある。

　備蓄に頼らない防災として、護身術（服を着たまま溺れた時の対応、
火起こし、水の蒸留）と生き方（人を尊重し敬うことの重要性）などの
命を守る知識を身につける初等教育が、災害に強い国や人道的な社会を
作る要件であると考える。

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　[2] R E I C ニュース
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1.　定時総会、防災セミナー、ビジネス交流会のお知らせ

REICの定時総会（第15期）の開催日が確定しました。
当日は、REIC防災セミナー、ビジネス交流会もあります。
こちらは会員以外の皆様もご参加いただけます。
皆様お誘い合わせのうえ、ぜひお運びください。

■ 定時総会のご案内 ■
　開催日：平成29年6月15日（木）
　時　間： 14：00～14：45
　会　場：ヒューリックホール＆カンファレンス http://hulic-hall.com/
　（台東区浅草橋1-22-16、JR総武線・都営浅草線「浅草橋」駅前）

※REIC会員の皆さまへ
　総会議案書同封のはがきは、6/8（木）までに
　事務局までご返送くださいます様お願いいたします。

■ 第20回REIC防災セミナー、ビジネス交流会 ■
　開催日：平成29年6月15日（木）
　時　間： 15：00～16：45　REIC防災セミナー
17：00～19：00　ビジネス交流会
　会　場：ヒューリックホール＆カンファレンス http://hulic-hall.com/
　（台東区浅草橋1-22-16、JR総武線・都営浅草線「浅草橋」駅前）

《防災セミナー概要》
　　講演①「リアルタイム地震被害推定・状況把握システムの
　　　　　　　開発と情報の利活用」
　　講師　国立研究開発法人防災科学技術研究所
　　　　　　レジリエント防災・減災研究推進センター
　　　　　　センター長　　　藤原　広行氏

　　講演②「今後の巨大災害対策：貧乏になる中での総力戦を戦うために、
　　　　　　　災害対策のコストからバリュウへの意識改革」
　　講師　東京大学生産技術研究所
　　　　　　都市基盤安全工学国際研究センター
　　　　　　センター長/教授　目黒　公郎氏

《ビジネス交流会について》
　会場に会社案内や製品PR資料等を置くスペースを用意します。
　ご希望の方は事務局までお問い合わせください。

※防災セミナー、ビジネス交流会は会員以外の方も参加できます。
セミナーの詳細・参加申込書はこちら

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[3] 防災 “あったらうれしい” グッズ
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飲料水・ラジオ・懐中電灯など定番の備蓄品以外で、意外と役立つ
“あったらうれしい”ものをご紹介します。

第9回：地図

皆さんのご自宅や職場の周辺地図はお持ちですか？
スマホの地図があるから必要ないと思われますが、災害時には
停電の恐れもあることから、少しでも電池を節約したいものです。
避難所までの地図や、帰宅支援用の地図を用意しておくと便利です。
最近では100円ショップでも手に入りますし、必要な部分だけを
コピーしておいてもいいですね。

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発行日：月1回・毎月上旬発行（休刊：GW、年末年始など）
発行開始月：2011年10月
発行元：〒111-0054　東京都台東区鳥越2-7-4　エス・アイビル4F
特定非営利活動法人リアルタイム地震・防災情報利用協議会事務局
TEL:03-5829-6368 FAX:03-3865-1844　HP: http://www.real-time.jp
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