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Vol.42

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      R E I C マ ガ ジ ン  Vol.42       
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2015.3.9━━━━━
[1] REICニュース
   1. 第3回国連防災世界会議開催
   2. 研究成果報告会のお知らせ:工学院大学都市減災研究センター
[2] 会員トピック
   東北での知を国内外に発信する拠点—災害科学国際研究所の設置
     東北大学災害科学国際研究所 所長 今村文彦氏
[3] 《寄稿》次世代の防災リーダーを目指して
     防災士 高橋英彦氏
[4] 事務局より-事務所移転のお知らせ-
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[1] R E I C ニ ュ ー ス
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◆ 1. 第3回国連防災世界会議開催
第3回世界会議は2015年以降の新たな国際防災の枠組を策定するため、
東日本大震災の被災地である仙台で3月14日(土)~18日(水)までの
日程で開催されます。
参加者は国連加盟国、国際機関、NGO等から、首脳、閣僚級を含む政府関係者
など5,000人以上になると見られます。
また、会議期間中には、国連主催の本体会議とは別に、政府機関、地方自治体、
NPO、NGO、大学、諸団体などが主催する復興防災をテーマとしたシンポジウム・
展示といった、パブリック・フォーラム(関連事業)が多数開催され、延べ
4万人以上の方々来場が見込まれています。
 この中でREICが取り組んでいる『緊急津波避難情報システム』を東京大学
地震研究所堀宗朗教授が仙台市情報・産業プラザ6Fセミナールームにおいて
3月16日(月)10:35より発表します。ぜひご参加ください。

◆ 2. 研究成果報告会のお知らせ
南海トラフ、首都直下など大規模災害の発生が危惧されている中で、工学院大学
都市減災研究センター(東京 新宿区)が取り組んでいる「建築・都市の減災と
震災時機能継続に関する研究拠点の形成」という研究成果の報告会が開かれます。
詳細は以下をご参照ください。
http://goo.gl/ISN86f
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[2] 会員トピック
『東北での知を国内外に発信する拠点 —災害科学国際研究所の設置』
    東北大学災害科学国際研究所 所長 今村文彦氏
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 災害科学国際研究所は、東日本大震災の経験と教訓を踏まえ、わが国の自然災害
対策・災害対応策や国民・社会の自然災害への処し方そのものを刷新し、巨大災害
への新たな備えへのパラダイムを作り上げることを設立理念とし設立されました。
東日本大震災における調査研究、復興事業への取り組みから得られる知見や世界を
フィールドとした災害科学研究の成果を社会に組み込みたいと考えております。

 そのために実践的防災学の展開をしており、東日本大震災アーカイブプロジェクト
「みちのく震録伝(しんろくでん)」、「カケアガレ 日本!」、「生きる力市民運動化」
などの産官学連携プロジェクトを実施しております。これらは復興庁による「新しい
東北」の創造に向けた先導的なモデル事業として始まりました。地域で伴に避難
訓練や啓発の活動を行い、防災力を高める仕組みを検討しております。

 昨年11月には新青葉山キャンパスに新棟が完成し、防災・減災研究を展開し研究
成果を発信する拠点として整備されました。東日本大震災の教訓を基に免震システムや
72時間の非常用発電設備を備えるとともに、環境と災害時の両面を考慮し、自然通風、
自然採光、開口部バルコ ニーによる日射遮蔽を備えています。建物の1階・2階には、
情報発信スペースや多目的ホール(150人規模)。セミナー・演習室を備え、国内外の
シンポジウムの開催や研究成果の発表、防災・減災情報の発信などが行える設備を
備えています。一昨年には、気仙沼市においてサテライトも設置されました。
このような施設活用しながら、被災地に耳・目を傾けて実態・現状の課題に即した
オリジナルな研究活動を開始・発展・発信して頂きたいと思っております。
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[3] 《寄稿》次世代の防災リーダーを目指して
    防災士 高橋英彦氏
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東日本大震災から4年。被災地の自治体や教育機関が次世代を担う防災リーダーを
養成するなど、次の災害に備える取組みが積極的に行われています。今月は、
防災士の高橋英彦氏から寄せられた「防災リーダー育成」についてご紹介します。
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 東日本大震災を教訓に、東北福祉大学は平成24年度から防災士の養成研修機関
となり、福祉やボランティアなど大学の特色を活かした防災士養成講座を開講、
学生や社会人を対象とした次世代の防災人材育成に力を入れている。専門知識を
生かした積極的な防災活動を行うため、2013年5月、防災士資格を取得した学生と
教職員800名が組織の中心となり、東北福祉大学防災士協議会「Team Bousaisi」を
設立。全国的に類をみない規模の大学防災士団体として、仙台市内をはじめ海外を
含め、各地の学校や町内会と連携しながら避難所運営や災害図上訓練に参加協力する
など積極的な防災啓発活動を行っている。
 年間の活動数は70回を超えるが、主な活動としては仙台市青葉区木町通小学区
連合町内会と連携した「避難所開設・運営訓練」がある。学生防災士が地域住民と
防災無線、テントの設営、発電機操作、応急手当、炊き出しといった実戦的な訓練
指導を含めた支援を行った。東北福祉大学防災士協議会「Team Bousaisi」は、地域
との交流、小・中学校との連携、災害時の食事サバ・メシの普及啓発、災害に強い
まちづくり支援等の活動理念に沿った積極的な社会貢献活動を展開している。国連
防災世界会議では、パブリップフォーラムでブースを出展し、これまでの防災士
活動の取組み等の紹介を行う予定だ。いま、「次の自然災害への備え」から減災へ
繋げる取り組みを目指した防災士学生の活動に大きな期待が寄せられている。
 
注)サバ・メシ・・サバイバル・フード 非常食の意味で、備蓄している食材を
  使いカセットコンロ等で手軽に出来るレシピを考案、実演する活動。
  東北大学 今村教授らと企画、コンテストを開催してきた。
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[4] 事務局より -REIC新事務所のご案内-
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3月2日(月)より下記の新事務所にて業務を開始しました。
移転期間中はご不便をおかけしました。
   〒111-0054 東京都台東区鳥越2-7-4 エス・アイビル4F
   TEL:03-5829-6368 FAX:03-3865-1844 
JR総武線浅草橋西口、つくばエクスプレス新御徒町駅A4出口より
どちらも徒歩7分程度です。
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【REICマガジン】
発行日:月1回・毎月上旬発行(休刊:GW、年末年始など)
発行開始月:2011年10月
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特定非営利活動法人リアルタイム地震・防災情報利用協議会 事務局
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