no-photo

Vol.40

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      R E I C マ ガ ジ ン  Vol.40       
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2015.1.9 ━━━━━
[1] 年頭のご挨拶 REIC会長 早山 徹
[2] REICニュース
  1. 参加受付中:《特別企画》防災セミナーのご案内
2. 参加受付中:第14回国土セイフティネットシンポジウムのご案内
[3] 会員トピック 
   『緊急地震速報を活用した「自ら考える」防災訓練』  
   山梨大学 地域防災・マネジメント研究センター 准教授 秦康範氏 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
[1] 年頭のご挨拶  REIC会長 早山 徹 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
 あけまして おめでとうございます。
 昨年は広島の集中豪雨による土砂災害や御嶽山の噴火による災害で多くの方々
が亡くなられ、また長野県北部では強い地震により、家屋の倒壊などの大きな被
害が発生しました。亡くなられた方々には心よりご冥福をお祈り申し上げますと
ともに、被災された方々にはお見舞い申し上げます。
 加えて、地球温暖化の影響なのでしょうか、ゲリラ豪雨、竜巻、大雪などの異
常気象と思われる現象が頻繁に発生し、災害のリスクが高まっているように思い
ます。
 このような状況の中で、私達、防災に関わるものの責任は年々重くなっている
ように思います。
 政府は戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の一環として、「レジリエ
ントな防災・減災機能の強化」プロジェクトをスタートさせ、大地震、津波、豪
雨、竜巻などの自然災害に備え、官民挙げて災害情報をリアルタイムで共有し、
防災力、対応力の強化を目指しています。
 また、気象庁は緊急地震速報が精度や迅速性の点で課題があることを踏まえ、
緊急地震速報の高精度化、迅速化並びに長周期地震動への対応を中心とした高度
化を目指した検討に入りました。
 このような環境の中で迎えました平成27年、リアルタイム地震・防災情報利用
協議会(REIC)は、従来から進めてまいりました緊急地震速報の配信、緊急地震
速報に基づく津波情報の提供等の事業を継続する一方、上記プロジェクトとの連
携を図り、研究成果を活用して得られる地震・防災に関わる各種情報を一般事業
者や市民にお届けする事業を展開してまいります。
本年も何卒よろしくお願い申しあげます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
[2] R E I C ニ ュ ー ス
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
現在参加を受付けているセミナー、シンポジウムについて再度ご案内します。
皆さまのご参加をお待ちしています。

◆ 1.《特別企画》防災セミナー 
 「気象庁における緊急地震速報関連の今後のビジョン」
   講師 中村 雅基氏 
      気象庁地震火山部地震津波監視課
      地震動予測モデル開発推進官
   
 開催日:平成27年1月16日(金)13:45~15:15
 場 所:東京八重洲ホール901 
     東京都中央区日本橋3-4-13 新第一ビル
      定員60名(事前申込要・先着順),参加費無料

参加申込書

◆ 2. 第14回国土セイフティネットシンポジウム
<総合テーマ>
   ~災害に強いレジリエントな社会を目指して~
  開催日:平成27年2月5日(木)13:00~16:50
 場 所:パシフィコ横浜 アネックスホールI・J会場 
  プログラム:http://goo.gl/NwHkmH
  定員200名(事前申込要),参加費無料
  参加申込はこちら 
    
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
[3] 会員トピック
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
このコーナーでは、REIC会員の方々からの投稿をご紹介します。
新年第1号は、山梨大学 地域防災・マネジメント研究センター 准教授の
秦康範氏です。
=====
『緊急地震速報を活用した「自ら考える」防災訓練』

「いざという時には、普段やっていることしかできない」、これは災害の教訓とし
て必ず言われることである。東日本大震災で釜石市鵜住居地区防災センターでは、
200名を超える住民が津波の犠牲になった。市の検証報告書には、「本来の避難
場所ではない防災センターにおいて避難訓練を実施したことで、あたかも防災
センターが避難場所であるかのような状況がつくり出された」とあり、お年寄
りが多く参加率を高めるために近場で実施したいという町内会からの要望を、
市が聞き入れて実施された訓練のための訓練であった。
筆者は自治体の実践的防災訓練の企画に長年関わって来たが、確信を持って言え
るのは、「訓練はできるだけ実際に起こりえる状況を想定すべき」であり、「訓練
だからこそ本気で取り組まないといけない」ということである。
東日本大震災を受けて、文部科学省は、「自ら危険を予測し、回避するための主体
的に行動する態度を育成する」ということを防災教育に打ち出した。筆者はアド
バイザーとして、2012年から県内のモデル小中学校の防災教育に関わっている
が、いかにして「主体性」を育成するのかの筆者なりの回答の1つが、「考える」
防災訓練である。そして、この「考える」防災訓練を効果的に実施するにあたっ
て、緊急地震速報は有効なツールと考えている。詳細については、下記URLを参
照願いたい。

防災教育の最前線――「自ら考える」防災訓練の試み
http://synodos.jp/fukkou/10522

——————————————————————-
※ REICへの入会案内はこちら http://www.real-time.jp/?page_id=491
 
※ 本メールは配信を希望された方、REIC会員の方(前会員の方も含む)、
  REIC主催のイベントにご協力、ご参加いただいた方にお送りしています。

  REICマガジンの配信申込み・停止およびご意見・ご感想・情報提供は
      こちらまで http://www.real-time.jp/?page_id=489  
——————————————————————-
【REICマガジン】
発行日:月1回・毎月上旬発行(休刊:GW、年末年始など)
発行開始月:2011年10月

【発行元】〒160-0016 東京都新宿区信濃町11-3 AK信濃町ビル2F
特定非営利活動法人リアルタイム地震・防災情報利用協議会 事務局
TEL:03-5366-2720 FAX:03-5366-2740 HP: http://www.real-time.jp
——————————————————————-
Copyright(C)Real-time Earthquake Information Consortium.All Rights Reserved.
掲載記事を許可なく転載することを禁じます。