特定非営利活動法人 リアルタイム地震・防災情報利用協議会

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本メールは配信を希望された方、REIC会員の方(以前会員だった方
も含む)、 REIC主催のイベントにご協力、ご参加いただいた方にお送りし
ています。
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平成25年6月10日 Vol.21
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 ようやく梅雨らしい空模様となり、少し安堵しています。
 では6月号をご覧ください。

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・ 特集  REIC片山会長がシリーズでお届けする
        かたやま通信-No.20『フィジーと中古車と蟹とメガネ』       
 
・ REICニュース
      ~ 第11期 定時総会 および関連行事を開催しました ~
      ~ REIC事務局に新たな委員会が始動!~

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■ 特集 かたやま通信-No.20 『フィジーと中古車と蟹とメガネ』
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 この話は、題名にある4つの全部がないと成り立たない。
 だから、ちょっとだけ長い。

 もう知らない人がいてもおかしくない。国連は、1990年代を「国際防災の
10年」と決めて、世界中から自然災害の被害を軽減することを提案した。
日本政府は、その中間年に当たる1994年に世界各国の代表を招待して、
横浜みなとみらい21で大々的な会議を主催した。当時、私は、東大生産
技術研究所のINCEDE(国際災害軽減工学研究センター)のセンター長を
務めていて、センターの研究員、アルバイトの女性などを引き連れてこの
会議に参加した。INCEDEという小さな小さな研究センターの宣伝も兼ねて
のことである。

 この会議には、南太平洋のいくつもの島国の代表も参加していた。その
中の一つ、フィジーの代表(ジョ-・チューンといったと思う。)が、
    「日本の中古車を買って帰りたいのだが…」
と、相談してきた。そのころ、目黒公郎さんが私の助手をやっていて、一緒に
研究をしたり、外国でのワークショップの準備をしたりと、公私にわたって私の
面倒を見てくれていた。私としては、ごく軽い調子で、
    「この人が、日本の中古車を買いたいそうだから、よろしく」
と、目黒さんに頼んだ。目黒さんの話では、それからが大変だったそうだ。
まず、中古車のディーラーに片っ端から電話をかけたが、こんな面倒な話に
おいそれと乗ってくれる業者はいなかった。30数社めに、やっと、「お話を伺い
ましょう」というところが見つかったそうだ。そこに行って、
    「国際交流のためにもぜひひと肌脱いでほしい」
と、縷々お願いしたところ、先方も、目黒さんの熱意にほだされたのか、
    「わかりました」
ということになり、その場で必要な手続きのすべてをしてくれたそうだ。夕方に
なって、横浜に戻ってきた目黒さんから事の次第を聞かされて、私は、
    「えっ、ほんとうにできたのか」
と、答えたらしい。たぶん、私自身は、そう簡単に進むとは予想していなかった
のだろう。無責任な話である。

 それから、2年ほどたって、フィジーの首都スーバで開かれた津波防災の
ワークショップに参加する機会があった。びっくりしたのは、横浜の会議のときに
輸入を決めて帰国した人だけではなく、そのとき一緒に日本に来た四、五人の
人たちが全員、中古の日本車を運転していたことだった。

 フィジー行きには、もう一つ思い出がある。「メガネと蟹の穴」のことだ。海岸を
散歩していたときに、直径5センチ位の穴にメガネを落としてしまった。穴の直径が
大きいこともあって、私は、腕をいっぱい伸ばしてメガネを探したが手に触らない。
そのとき、通りがかった人から、
    「そこには、大きな蟹がいる。指を食いちぎられるぞ」
と言われた。確かに、砂浜には、同じほどの直径の穴がいくつもある。恐ろしく
なってすぐに腕を引き抜いたから、私のメガネをいま蟹が使っていることになる。
蟹がメガネをかけた姿は想像するだけでもこっけいだ。

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■ R E I C ニ ュ ー ス
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◆第11期 定時総会 および関連行事を開催しました
  
6月6日、日本財団ビルにおいて定時総会を開催し、第11期の決算と第12期の
事業計画および予算案が原案のとおり承認されました。
また、法人名称を「特定非営利活動法人リアルタイム地震情報利用協議会」
から「特定非営利活動法人リアルタイム地震・防災情報利用協議会」に変更
する案も了承されました。

総会の後、講演会およびビジネス交流会を開催しました。

講演会は、公益財団法人地震予知総合研究振興会 地震調査研究センター 
所長 阿部 勝征 氏にご講演頂く予定でしたが、体調を崩された関係で
急遽、気象研究所地震火山研究部長 横田崇氏にご講演頂きました。

タイトルは事前にご案内した「懸念される南海トラフ地震」で、内容も基本的には
阿部先生の用意されたものでお願いさせて頂きました。

南海トラフ沿いの想定震源域について、また東南海・南海地震時の津波高さ
の分布など、非常に具体的なデータに基づくお話をして頂きました。
また、減災のためには「建物の耐震化」「津波避難対策」「BCP(事業継続計画)
の策定」が特に重要であり、それらが十分に機能すれば、人的被害及び経済
被害を大幅に軽減できるということです。今後の防災・減災対策の指針になる
貴重なご講演となりました。

また、ビジネス交流会には31社36名が参加、盛会のうちに終了しました。
ご協力いただいた皆さまありがとうございました。

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◆◇REIC事務局に新たな委員会が始動!

事業の活性化を目指し、3つの委員会が始動しました。

企画委員会 : 委員長 早山徹副会長,副委員長 箕輪秀男常務理事
研究開発委員会 : 委員長 上村良澄常務理事
広報委員会 : 委員長 山口耕作常務理事

企画委員会はセミナーなどの企画立案、研究開発委員会は次世代事業の
企画立案、広報委員会はホームページやメールマガジンなどの方針策定を
すすめていきます。

本メールマガジンもスタートして1年半となり、リニューアルを検討して
まいります。今後ともよろしくお願いします。
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発行日:月1回・毎月上旬発行(休刊:GW、年末年始など)
発行開始月:2011年10月

【発行元】〒160-0016 東京都新宿区信濃町11-3 AK信濃町ビル2F
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TEL:03-5366-2720 FAX:03-5366-2740 HP: http://www.real-time.jp
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