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Vol.15

                            平成24年12月3日 Vol.15
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┃          R E I C マ ガ ジ ン       ┃
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REIC事務所から歩いて20分ほどのところに神宮外苑のいちょう並木が
ありますが、今まさに見ごろを迎えています。つかの間の散策でも、心が
洗われた気がしました。
いよいよ12月です。年末まで何かと慌しくなりますが、気持ち良く今年を
締めくくりたいですね。
 
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・ 特集① ………… REIC片山会長がシリーズでお届けする
            かたやま通信-No.15 『こんなものが見つかるなんて 』

・ 会員トピック …… FMながおか 『防災情報機器の展開』
               
・ 特集② ………… REIC 3.11 ~風の便り~ Vol.13

・ REICニュース
   ~ 「地震・防災情報実利用に関する実証実験」を開始しました ~
   ~ 「緊急津波避難情報システム」の社会実験が実施されました ~
   ~ 『農山村ふれあい市場』にボランティアとして参加しました! ~
   ~ 第12回国土セイフティネットシンポジウムを開催します ~  

・ お知らせ
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■ 特集 ①  かたやま通信-No.15 『こんなものが見つかるなんて 』
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 駒澤大学の駅の近くに比較的大きなブックオフのお店があることは
前々から気づいていた。「DVD買い取ります」という広告が出ている。
私は、ここ数年、西部劇のDVDを集めてきた。たぶん100枚は超えて
いる。ところが、最近では、西部劇がつくられることが減ったせいもある
のだろうし、違ったジャンルの映画の人気が高まっていることもあって、
昔の西部劇のDVDを見つけることが難しくなった。ときどき、お店を
のぞいても、持っていない西部劇のDVDを見つけることはほとんどない。
1枚に3千円以上払えば買えるものもあるが、これは少し高すぎる。

 今朝、くだんのブックオフに行ってみることにしたのである。あまり期待
はしていなかった。ところが、まだ持っていないDVDを一度に3枚も買う
ことができた。それらのうちの2枚は1963年と1971年に製作されたもの
で、まぁ一応買っておこうという程度のものである。それぞれ900円だった。

 お店を出ようとして奥のほうを見ると、中古DVDの500円コーナーがある
のに気がついた。(最近、あちこちで売っている、ワンコインDVDとは違う。)
あまり期待せずにちょっとながめて見ると、1952年製作の「抜き打ち二挺
拳銃」を見つけた。題目から察せられるように、超B級の西部劇だが、
こんな作品にお目にかかることはまずない。主演は、やはり超B級スターの
オーディー・マーフィーである。もう、この名前を聞いてもほとんど人が
知らないだろうが、1940年代後半から60年代の初めにかけてもっぱら
B級西部劇だけに出演していた。監督は、後にクリント・イーストウッドの
ダーティー・ハリーものを手がけたドン・シーゲルである。

 こういう作品の内容はあまり期待しないほうが良い。傑作などとほめられ
るものではないが、一時期の東映映画のように、安心して見ていられる。
悪者が必ずやっつけられ、若いカップルが最後に生まれる。

 西部劇の全盛期はだいたい1960年までだ。もちろん、最近でも、ときに
は西部劇が発表されることはある。しかし、最近の西部劇は、たんなる娯
楽映画を超えていないと評価されない。オーディー・マーフィーの晩年は不
遇であり、1968年に破産宣告を受け、1971年に飛行機事故で死んだ。西
部劇の衰退とともにこの世を去ったとき、まだ47歳だった。

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■ 会員トピック FMながおか 『 防災情報機器の展開 』
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 コミュニティ放送局であるFMながおかは平成16年10月23日の新潟県
中越地震と平成19年7月16日の中越沖地震において、臨時災害放送局の
開局支援をし、又東日本大震災においても宮城県山元町や亘理町など
多くの臨時災害放送局の支援を行って来ました。自らの被災体験と
被災地支援の経験から、命を守るラジオとして緊急告知ラジオの開発を
始め防災に関するシステムを提案して来ています。

 緊急告知ラジオとしては平成11年より提案し、起動信号としてDTMF
方式、EWS方式、そして最新のComfis方式を導入し、先進的な役割を
して来ました。とくに新発売のComfis-R1は、1秒で起動し、高感度起動、
16グループ起動、セキュリティ機能など高信頼性を売り物とし、全国へ普及
しつつあります。長岡市を初め、小千谷市では13,000世帯全戸へ、豊橋市、
新潟市、さらに臨時災害放送局においても導入されています。

 これらの信号発生装置として、Comfis信号とともに、緊急警報放送(E
WS)の信号発生装置も販売しております。FMながおかでは開発部門で
あるワキヤ技研株式会社と連携しての営業展開も行っております。

 また、臨時災害放送局支援の体験をもとに、臨時災害放送局のシステ
ム一式もこの度、全国へ展開中。FM波の指定した周波数と送信出力を
適合するためアンテナ製造メーカーとも共同で開発したものであります。
 これらは中越地震、中越沖地震そして東日本大震災において臨時災害
放送局立ち上げのハードソフトの経験を生かし、当初から組み立てて導入
したものをさらにシステムアップし提供するもので、全国より問い合わせが
来ているものです。

 さらに災害時の情報伝達として、行政・企業向け緊急地震速報のシステム
も配信・提供会社として商品化を行い、展開中です。これはREICの監修
のもとにシステム化したもので、安価で信頼度の高いものとして展開中です。

 またREICと連携したコミュニティ放送局向けの「地震・防災情報実利用
検討委員会」も新潟県中越地域のコミュニティ放送局5局で全国初の実証
実験を始めており、さらに改良・改善し、直ちに放送の情報として活用でき
るようなシステムとして、全国的に活用可能となるように協力しております。

 災害支援のための各種システムの取り扱い状況を紹介しました。今後も
さらに幅広い新たな防災情報システムにも取り組みたいと考えております。           

FMながおか 代表取締役社長 脇屋雄介
(ワキヤ技研株式会社 代表取締役社長)

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■ 特集 ②  REIC 3.11 ~風の便り~ Vol.13
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 REIC水井です。
 今回は、宮城県山元町にお住まいの住職さんと、その関係者の活
動について話をします。(山元町の場所 http://goo.gl/maps/sxFzM )

 山元町は宮城県沿岸部の中で一番南に位置し、すぐ隣が福島県新
地町となります。
 この町では震災で堤防が破壊されてしまい、再び津波が起こっ
てしまった場合に危険があるため、海に近い地域が立ち入り禁止
区域として指定されました。
 そのため、災害ボランティアが全く入れない時期が数か月続きま
した。しかし、そこにも被災した家屋が多くあり、被災された方々
自身が片付けや建物の修理などを細々と行っていました。

 その状況の中で、本来はお寺である普門寺に自力で設置された
「寺災害ボランティアセンター(テラセン)」が山元町の海沿いの
地域で活発な活動を始めました。
(河北新報 http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1070/20120918_01.htm)
テラセンが設置されている普門寺の住職さんは、津波により寺の建
物が全壊や半壊、数百以上ある墓石の散乱、檀家さんの家などもほ
とんど流され、数十人が亡くなられるなど壮絶な被災経験をされま
した。
 3月11日の後しばらくは、泣きながら建物や墓の片付けをされて
いたそうですが、その当時の記憶はあいまいだそうです。何も食べ
ず、日に日に痩せていき、日焼けと汚れで黒くなっていく姿を見て、
周りの人は住職がこのまま死んでしまうのではないかと心配された
そうです。

 5月頃に近隣の町(名取市)のNPO職員が手伝いに入り、その方
の活躍により少しづつ活動が大きくなってきました。
 立ち入り禁止が解除された後も、まだ危険区域とされていましたが、
それにもかかわらず全国から支援者が集まり始め、現在までの
参加者は相当な数になっています。(数千人?数万人?)
 実は、REIC3.11も少しだけ関わりがある広島県福山市のチーム
「てごうし隊」が2011年の7月早々に活動参加しています。大人数
の団体として入ったのは初めてだったそうです。
(てごうし隊 http://tegoushitai.com/)
 またREIC3.11自体でも、テラセンの活動をサポートするために
B0版の航空写真や津波被害マップなどの被害状況の災害情報を提供
しています。現在も壁に掲示されており、会議の時には利用されて
いるようです。

 テラセンでの活動は、地域の自助・共助そのものなのだなと思い
ながら今でも支援・参加しています。そして、おそらくこれからも。

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■ R E I C ニ ュ ー ス
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◇ 「地震・防災情報実利用に関する実証実験」を開始しました。

REICでは、防災科学技術研究所と協働して標題の実験を新潟県中越
地域で始めました。中越地域では、これまでに地震、水害、雪害など
多くの自然災害が発生し、またそのためコミュニティFM局の活動が活発
な地域です。

今回の実験では、専用の表示端末(iPad2)に緊急地震速報等の地震情
報や、天気予報、雪氷情報、Twitter等の情報をタイムラインで表示し、コ
ミュニティFM局の放送に活用して頂くものです。
参加して頂くコミュニティFM局は、FMながおか、FMゆきぐに、エフエムとお
かまち、柏崎エフエム、燕三条エフエムの5局です。各局のご協力を得て
フィードバックを行い、より良いシステムの構築に繋げていきたいと考えて
おります。                    
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◆◇ 「緊急津波避難情報システム」の社会実験が
          11月12日高知市内で実施されました。

REICが東北大学の今村文彦教授らと共同で開発している「緊急津波避難
情報システム」は、地震発生時に最適な避難情報をメールで携帯電話に
配信するもので事前登録した個人に避難場所の地図などを伝え、安否確
認もできる仕組みです。
第1回の宮城県名取市閖上地区で実施した社会実験に続き、今回が2回
目となります。実験の様子は、高知新聞や高知放送などでも報道されました。
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◆◇◆ 『農山村ふれあい市場』にボランティアとして参加しました!
        
11月11日(日)、新宿区歌舞伎町にある大久保公園にて「第7回
農山村ふれあい市場」が開催されました。

農山村ふれあい市場は、歌舞伎町を誰もが安心して楽しめる街に再生
する取り組み「歌舞伎町ルネスサンス」の一環として、大都市新宿と
農山村との交流、地域振興、街のにぎわいづくりを目的に平成22年
7月からスタートしています。全国各地で農業等を通して地域おこし
などに取り組む団体・自冶体が歌舞伎町に集まり、自慢の野菜や果物、
特産物を紹介・販売するものです。

7回目の今回は、東日本大震災復興支援イベントとしても位置づけ
られ、米麺の普及のために今年開催された「R(ライス)麺グランプ
リ」チャンピオン「三陸うまいつゆスープ」、「ライス麺」、「鯨カレー」、
岩手県宮古市の「中村屋のおせんべい」のブースを始め、岩手県
陸前高田市からは昆布、ワカメなどの海産加工物などが被災地から
出店・販売されました。他には山梨県笛吹市からブドウ、モモ、
山梨県石和温泉からは「出前足湯」とワイン、熊本県阿蘇市からは
トマト、群馬県沼田市からは柿、東京都内の農場からは新鮮な野菜
などのブースが約15店ほど出店し賑わいをみせておりました。

REICからは水井、大園がボランティアとして販売のお手伝いを
させて頂きました・・・
 続きは下記より、会場の写真と合わせてご覧ください。
http://www.real-time.jp/pdf/121121_REIC_event.pdf
                           (記 事務局 大園)
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◆◇◆◇ 第12回国土セイフティネットシンポジウム
  『巨大津波からあなたはどう身を守りますか?』を開催します

開催日時 平成25年2月7日(木) 13:00~16:50
開催場所 パシフィコ横浜 アネックスホール205・206号室
主   催 独立行政法人防災科学技術研究所,REIC
後   援 東京商工会議所,社団法人東北建設協会,
       公益財団法人地震予知総合研究振興会
定員200名(先着順),参加無料

プログラムおよび参加お申込みはこちら
http://www.exhibitiontech.com/etec/seminar-yokohama1.html
 
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♪ お 知 ら せ ♪
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○ 「強震モニタ」の提供実験アンケート調査にご協力をお願いします

(独)防災科学技術研究所では現在、試用版の強震モニタ(緊急地震
速報とも連動)の提供実験を行っています。本メルマガ(Vol.12、Vol.13)
でもお知らせしましたので、参加されている方もおられると思います。

本実験に関するアンケート調査が11/29~12/14で行われます。
詳細はこちら http://www.kmoniexp.bosai.go.jp/enquete.html

提供実験に参加されている方は、ぜひご回答頂くようお願いします。

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  ★☆★  只今、入会金無料キャンペーン実施中!! ★☆★
※REICへの入会案内はこちら http://www.real-time.jp/gaiyou/join.html

※本メールは配信を希望された方、REIC会員の方(以前会員だった方も含む)、
 REIC主催のイベントにご協力、ご参加いただいた方にお送りしています。
 登録アドレスの追加・変更・配信停止はこちらまで reic_magazine@reic.or.jp

※REICマガジンに関するご意見・ご感想・情報提供は
 こちらまで reic_magazine@reic.or.jp
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【REICマガジン】
発行日:月1回・毎月上旬発行(休刊:GW、年末年始など)
発行開始月:2011年10月

【発行元】〒160-0016 東京都新宿区信濃町11-3 AK信濃町ビル2F
特定非営利活動法人リアルタイム地震情報利用協議会 事務局
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